クールな王子は強引に溺愛する

 シーツをめくったリアムはエミリーの姿をひと目見て、息を飲んだ。モリーの計らいで体の線が露わになる、あの夜着を身につけていた。

「すみません。はしたないですよね」

 両手で体を隠そうとすると、そっとそれを阻まれる。

「いや、綺麗だ。ずっと見ていたくなる」

 欲情の色を浮かべた瞳がエミリーを捉え、ドキドキと鼓動を速めさせる。ゆっくりと近づく顔が目を閉じながら唇を重ね合わせた。

 昨日の性急な口付けと違い、味わうように重ねる唇に胸の奥がキューッと痛くなる。それと同時に体の芯に、エミリーが昨日まで知り得なかった疼きをもたらした。

「あの。今日はどこかへ行ってしまわれないでください」

「ん?」

「目覚めても、側にいらしてください」

 どうにか思いを伝えると、先ほどより深く口付けられ、頭がぼんやりと霞んでいく。

「願ってもない申し出だ。今日と言わず明日も愛し続けよう」

 愛の囁きに、胸が震えてリアムに抱きつくと深くベッドに体を沈ませた。
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