大嫌いなアイツ〜幼馴染は今日も私を〜

俺は明日からバスケ部。
瑞樹は明日から文化祭の実行委員会。

俺たちの高校の文化祭は、他校からも人が多く来る有名な文化祭で、夏休み明けに開催される。


去年俺が実行委員だった時、テスト期間が終わってから徐々に準備が始まり、夏休みも時々学校に来ていたことを思い出す。


大体クラスに男女共に何人かやりたいやつがいるけれど、今年は女子の立候補が誰もがおらず、学級委員以外の中で、推薦で決まった。

そして俺は、正直今日もテスト勉強なんか二の次で、明日から入るバスケ部のことばかり考えている。


楽しみと緊張で、今日の夜寝れるかが心配なぐらいには。


「全然!私は応援してるから」

少し微笑んだ瑞樹を見て、つくづく瑞樹は良い彼女だなと思う。


誰もが羨むくらいの美人だし、束縛もしない。自分との時間が格段に減るにも関わらず、やりたいことを応援してくれる。
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