クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
俺の言葉に、彼女がハッと目を見開く。アメジストよりも透き通る瞳の美しさに魅せられる。
どんなに抑えようとしても鼓動は胸を突き破りそうなほどで、一向に静まる気配は見られない。しかし、それも道理だろう。俺は二十五年の人生の中で初めてアレルギーに悩まされない運命の女性を前にしているのだから。
「どうした? 俺はなにか、おかしなことを言ったか?」
俺を見上げてパチパチと瞬きを繰り返す彼女に問いを重ねる。
「い、いえ。ただ、そんなふうに言ってもらえたのは初めてです。外からやって来た見習いの子たちは、ブドウの害獣被害も見て見ぬ振り。数か所に設置されたこれら狩猟具の存在すら知らない子や、これを振り上げる私に眉をひそめる子たちがほとんどです。私や修道女たちが調理した肉は食べるけれど、自分の手を汚して害獣を捕らえることはしません」
「ハッ! 話にならんな。俺に言わせれば、その者らに肉を食す資格はない」
吐き捨てるように告げる俺に、彼女は実年齢に見合わぬ落ち着き払った目をして、口を開いた。
どんなに抑えようとしても鼓動は胸を突き破りそうなほどで、一向に静まる気配は見られない。しかし、それも道理だろう。俺は二十五年の人生の中で初めてアレルギーに悩まされない運命の女性を前にしているのだから。
「どうした? 俺はなにか、おかしなことを言ったか?」
俺を見上げてパチパチと瞬きを繰り返す彼女に問いを重ねる。
「い、いえ。ただ、そんなふうに言ってもらえたのは初めてです。外からやって来た見習いの子たちは、ブドウの害獣被害も見て見ぬ振り。数か所に設置されたこれら狩猟具の存在すら知らない子や、これを振り上げる私に眉をひそめる子たちがほとんどです。私や修道女たちが調理した肉は食べるけれど、自分の手を汚して害獣を捕らえることはしません」
「ハッ! 話にならんな。俺に言わせれば、その者らに肉を食す資格はない」
吐き捨てるように告げる俺に、彼女は実年齢に見合わぬ落ち着き払った目をして、口を開いた。