クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
私が唯一知る男性は父だが、彼もまた中年に差し掛かってなお、年齢による衰えとは無縁の美貌を誇っていた。他にも、仲間たちが持ち寄る肖像画などには綺麗な男性が多く並ぶ。こんなふうに美しいだけの男性なら、たくさんいる。
だけど私は、彼らに胸が熱くなることはない。だって本当の魅力は、外見の美醜とは別にある。
私の胸がこんなにも騒ぐのは、ライアンが私の行動を「誰かが捕らえ、誰かが屠った獲物の肉を食らう。当たり前のことだ」と、肯定してみせたからだ。
各々の生まれや、育ってきた環境が異なる中で、当たり前の感覚を当たり前に共有できるというのは、男女を問わずとても得難いこと。実際、八年の修道院生活の中で、私が本当に心を許せる友人というのはカーラだけだ。
そのカーラとの出会いに勝るとも及ばない不思議なときめきを、私はライアンに覚えている。
「ところでマリア、修道院長から聞いたよ。君は来年修道女になるそうだな」
「はい。来年、正式に修道女の誓いを立てます」
「……よかったら、聞かせて欲しい。君はなぜ、神に仕える道を選ぶんだ?」
だけど私は、彼らに胸が熱くなることはない。だって本当の魅力は、外見の美醜とは別にある。
私の胸がこんなにも騒ぐのは、ライアンが私の行動を「誰かが捕らえ、誰かが屠った獲物の肉を食らう。当たり前のことだ」と、肯定してみせたからだ。
各々の生まれや、育ってきた環境が異なる中で、当たり前の感覚を当たり前に共有できるというのは、男女を問わずとても得難いこと。実際、八年の修道院生活の中で、私が本当に心を許せる友人というのはカーラだけだ。
そのカーラとの出会いに勝るとも及ばない不思議なときめきを、私はライアンに覚えている。
「ところでマリア、修道院長から聞いたよ。君は来年修道女になるそうだな」
「はい。来年、正式に修道女の誓いを立てます」
「……よかったら、聞かせて欲しい。君はなぜ、神に仕える道を選ぶんだ?」