クールな騎士団長は獣な本能を初夜に目覚めさせる
ライアンからされた唐突な質問に少し驚く。
「そうですね……。一番は、心穏やかにいられるから、でしょうか」
言葉を選びつつ正直に伝えた。
「心、穏やかに?」
私の答えに、ライアンは微かに眉間に皺を寄せた。
「実を言うと、最初に修道院への入所を決めた時は、もっと軽い気持ちだったんです。その頃は母と関係がぎくしゃくしていたし、事あるごとに引っ越しをする落ち着かない生活が少し苦痛で。世間的にも、行儀見習いや花嫁修業といった理由で女子が修道院へ入所するのは決して珍しくありません。だから私も、母に自分から入所を望みました。だけど、いざ入所してみると、ここはとても時間の流れが穏やかで、想像以上に心静かに過ごすことができたんです。ずっとここで過ごすのもいいなと、そう思うようになりました」
「そうして八年、ここで過ごすうちに決意が固まったと?」
「ええ。その通りです」
ライアンは少しだけ考え込むようにして、口を開いた。
「なぁマリア、それではまるで世捨て人のようだ」
「……え?」
「そうですね……。一番は、心穏やかにいられるから、でしょうか」
言葉を選びつつ正直に伝えた。
「心、穏やかに?」
私の答えに、ライアンは微かに眉間に皺を寄せた。
「実を言うと、最初に修道院への入所を決めた時は、もっと軽い気持ちだったんです。その頃は母と関係がぎくしゃくしていたし、事あるごとに引っ越しをする落ち着かない生活が少し苦痛で。世間的にも、行儀見習いや花嫁修業といった理由で女子が修道院へ入所するのは決して珍しくありません。だから私も、母に自分から入所を望みました。だけど、いざ入所してみると、ここはとても時間の流れが穏やかで、想像以上に心静かに過ごすことができたんです。ずっとここで過ごすのもいいなと、そう思うようになりました」
「そうして八年、ここで過ごすうちに決意が固まったと?」
「ええ。その通りです」
ライアンは少しだけ考え込むようにして、口を開いた。
「なぁマリア、それではまるで世捨て人のようだ」
「……え?」