Everlasting Love〜きみに捧げる永遠の愛の歌〜
すると美鈴がフフッと優しく笑う。
「相変わらず仲良いよね終火は。」
「もりやまんは相変わらずべっぴんさんだね!」
アツシくんがにっこり笑う。言い方が少しおじさんくさいのが気になったけど、美鈴のおかげで固まった空気がほぐれる。
「森山、いろいろ心配してくれてたんだって?何も言えなくて悪かったな。」
エセが美鈴にそう言うと、美鈴は少し照れたように俯く。
「ううん。気にしないで。」
「おう。サンキューな。」
つくづく自分は子供だなと思った。目の前のただ普通に会話しているだけの二人を見て、妬いてしまうなんて。自分に嫌気がさし、思わずため息がこぼれそうになるのをこらえる。
気を紛らわせようと、手元のアコギを触る。
「かほ、なんか歌ってくれるの?」
美鈴がわくわくといった表情をしながら聞いてくる。
「今は歌わないかな。」
「えー…。聴きたかった。」
「だって野次馬三人いるもん。聴きたいなら、今日、家に来な。美鈴だけなら聴かせてもいいから。」
「え、なにそれ、かほ好き!!!」
美鈴はギターに気を使いながら私に抱きつく。