一生ものの恋をあなたと
「そっか。
でも、有難う。
…ねぇ、愛…部屋のことなんだけど…」

「部屋?」

「あ、うん。
実はね、ホテルの方が、ハネムーンスイートを取ってくださってたの。
というか、ここで式を挙げたカップルには必ず付いてくるのよ。
でも、ほら。私達、今日中に成田へ行っちゃうじゃない?
雅ちゃん達も帰っちゃうし。
誰も泊まらないの。
愛、よかったら泊まってくれる?」

「え〜⁉︎
ハネムーンスイートだよ?
私には勿体ないよ。
今のお部屋で充分なんだけど…。
あ、紫ちゃんは?」

「…それが…。
言っちゃっていいのかな…」

「ん?」

「あのね…。
どうやら誠くんのマンションに落ち着くみたいなの。」

「…えぇ⁉︎」

マジか‼︎
え、やっぱりあの2人、そういう事⁇

「紫ちゃん、パリを引き上げるみたいなの。
これからも世界中を飛び回るのは変わりないと思う。でも、拠点はパリでなくてもいいと思ったみたい。
だから、誠くんのマンションにとりあえず住むみたいよ。
誠くんのマンション広いからね。
防音室もあるみたいだし。」

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