一生ものの恋をあなたと
なんだろう?
ひょっとしたら、蓮が運転することになってるのかしら。
だとしたら大変だ。
絶対飲んじゃダメだ。

「ちょ…、蓮!
お前、アルコール、飲んだのか…?」

斎くんまで飛んできた。

「…すみません。
気づかなくて…。
前の人と同じ、オレンジジュースで、って言ったんですけど…。」

「……。」
「……。」

櫂人くんも斎くんも、ため息をついている。

「…あの、大丈夫です。
それより、ゲストが皆さん下りられました。
すぐに行かないと、お待たせしてしまいます。」

「…でも」

「斎、蓮くんの言う通りだ。
俺達も下りよう。
仕方がない。
…後は俺が何とかするから。」

「…櫂人…。
悪いな。この場で事情を知ってるのはお前しかいない。」

「乗り掛かった船だ。
…いや、この場合、ボートか?」

「…ブッ。」

「お前、笑い事じゃないぞー。」

何のことかわからないけど、とりあえず残っている全員でエレベーターに乗り込んだ。

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