一生ものの恋をあなたと
「…偉いさんらしくない内容が、
刺さりましたよ?

『すごく近くにいるのに、その大切さに気づかずに見逃してしまう人は沢山います。
かく云う私も、その1人でした。
ずっとそばにいてくれた、1番大切な人の存在に、中々気付けなかったボンクラです。
でも、斎くんは違う。
8歳と4歳という物心ついてすぐの歳に、最愛の人を迷わずに見つけ出した。
天才だと思います。
きっと、その天才ぶりは、ビジネスにおいても遺憾なく発揮されることでしょう。』

っていうところ。
共感していた人、多かったと思います。
私も、斎くんはすごい!ってずっと思ってた1人です。
朝倉さんの心からのお言葉、感動しました。
袋の話じゃなくて良かったです。」

「ブッ…愛ちゃん!
袋の話って…。
面白いなぁ〜。
けど君…一字一句覚えてるの⁉︎

…ありがとう。
本当に良い子だね。
こんな妹がいる聖が羨ましいよ。
…あ、朝倉さんはやめて。
お兄ちゃん、って呼んでくれる?」

「え、お兄ちゃん⁉︎」

「そうそう!いいね!」

「あ、あの、ちょっと恥ずかしいので
せめてお兄さんでもいいですか…?」

「うーん。ま、いっかー。
聖と区別ってことで。
あ!いいタイミングだ。」

朝倉さん…お兄さんの目線の先見ると、和装に着替えた新郎新婦がしずしずと歩いてきていた。

「美央!
うわ〜綺麗〜!」

再入場の前にお兄さんが、私と新郎新婦の写真を撮ってくれた。
ラッキーだったな。










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