【タテスクコミック原作】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 お陰で、最奥に鬼畜の熱くて立派な昂ぶりが当たって、私の全身を強烈な快感が雷《いかずち》の如く駆け巡った。

 なんとか保つことのできていた意識をものの見事に呆気なく手放してしまったらしい私は、力強く私のことを抱き上げている鬼畜の首に縋るようにしがみついたまま、全身を弛緩させてクタリと崩れこんでしまうのだった。

 そんな私の身体をヒョイと自分の逞しい胸から抱き上げた鬼畜が、心配そうに下から私の顔を覗き込んでくると。

「侑李さん、大丈夫ですか? ちょっと刺激が強すぎたようですね? でも、侑李さん、メチャクチャ可愛いですよ? もっともっとメチャクチャにして、このままずっと僕だけのものにしたいくらいです」

 最初はとても心配そうな声でなにやらお伺いを立ててきたようだった口調は、いつしかとっても嬉しそうなモノへと変貌を遂げたようだった。

 とはいえ、この時、少しの間とはいえ、呆気なく意識を手放してしまってた私には、鬼畜が何を言ってたかなんてことを知りえる手段などなかったのだけれど……。
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