【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「譲さん。侑李さんのこと、しれっと名前で呼ぶのやめてくれませんか? なんか、譲さんが侑李さんの名前呼ぶの嫌だ」
「ええ!? それ、酷くない? 隼~、お前最近要に似てきたんじゃないか?」
「あんなロリコンと一緒にしないでください。じゃぁ」
「あ~、ヒッデ~。要に言いつけてやるからな~?」
「じゃぁ、僕も、譲さんの優秀な外科医である可愛い奥さんに、『綺麗な看護師さんに言い寄ってました』って、言っといてあげますから、奥さんに大事なアレをメスで削がれないよう気をつけてくださいねぇ?」
「ただでさえ疑われてるのに、そっ、それだけはやめて~。そうでないと俺の大事なアレが~」

 初対面の私にも、馴れ馴れし……もとい、終始優しく接してくれる譲さんから私を庇うようにして、間に割って入ってきてくれた鬼畜のお陰で、苦手な人種である譲さんを交えての会話もそれほど苦でもなかった。

 さっきの話の続きもあるし、譲さんとの会話を手短に済ませた鬼畜の手に引かれて、足早に光石総合病院の駐車場に辿り着いた私は、鬼畜の車の助手席で、運転席の鬼畜の話に耳を傾けている真っ最中だ。

 私の苦手な部類の人種ではあったけれど、譲さんのお陰で、気持ちの方もさっきよりはいくぶん落ち着いているように思う。

 けれども、鬼畜から、今までの経緯を話してもらって、自分への想いを打ち明けられてしまうと、冷静でなんていられなかった。
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