鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「そういう積極的な侑李さんもいいですが、主導権は僕に委ねていただきます。僕は攻められるより攻めるほうが好きなので。そういう僕のことも好きなのでしょう? 『全部応えてあげる』そう言ってくれたんですから。もう、何があっても離してあげません。これから時間をかけてたっぷりと可愛がって、僕なしじゃいられなくしてあげますから、覚悟してくださいね?」

 先週初めて目にしたばかりのあの冷たい眼差しで鬼畜に冷ややかに見下ろされてしまった私は、急に囚われてしまったように声を発することも、身動きも瞬きさえもできなくなってしまった。

 そうして顔に影がかかってくると同時に眼前に迫ってきた鬼畜によって私の唇は奪われ、情熱的な熱いキスで翻弄されていくうち。

 ーーあれ? そういえばどうして鬼畜なんて呼ばれていたんだっけ? あれれ? 他人には少々理解され難い性癖って言ってなかったっけ? 

 ……私、そういうこと深く考えないで、鬼畜のこと勢いで押し倒しちゃったけど、これで良かったんだよね? 

 てな具合で、様々な疑問が頭を掠めていくけれど、息継ぎするような余裕さえも与えてもらえない鬼畜の情熱的な熱いキスのお陰で、身も心も蕩けてしまった私には、それ以上何かを考えるような余裕なんてものは微塵もなかったのだった。
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