鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 そこへ、どういう訳か、厭らしい表情から打って変わって、今度はシュンとしょげた様子の鬼畜から、

「怒らせてしまい、すみません。恥ずかしがる侑李さんが可愛らしくて堪らないものですから、つい、イジメてしまいました。僕はこういう性癖の持ち主です。嫌なら、逃げるのは今のうちですよ?」

またまた予想に反して、鬼畜らしからぬ言葉を向けられて。

 その言葉の裏に、先週も感じた、『僕のことを嫌わないで』そういう想いが隠れているような気がしてーー。

 鬼畜のことをどうしようもなく好きになってしまっているらしい私の胸は、瞬殺、キューンと撃ち抜かれてしまうのだった。

「何言ってんの? そういうのも全部受け止めてあげるって言ったでしょ? それくらいあなたのことが好きなの。早く、あなたのものにしてくれなきゃ許さない」

 瞬殺されてしまった私は、さっきまであんなに恥じらっていたというのに、自分から鬼畜の首に両腕を回して逞しい鬼畜の身体を自分の胸へと押し付けるようにして引き寄せると、恥ずかしげもなくそんなセリフを口走っていた。

「折角、僕から逃げるチャンスを与えて上げたというのに……。でも、好きな女性にそう言ってもらえて、とても嬉しいです。今から侑李さんは僕だけのものです。もう、僕のことしか見てはいけませんからね?」
「もう、そんなつまらない講釈はいいから、早くあんたのものにして」
「ええ、分かりました。侑李さん、好きですよ。愛してます」
「私もーーんぅ……ふぅ……あっ……やぁん」

 全部受け止めると言った私の言葉に対して、まだ講釈を垂れようとする鬼畜を窘めた私の言葉に、ようやく鬼畜らしさを取り戻したらしい鬼畜。

 独占欲を思わせる言葉で私のことを縛った鬼畜によって、甘い言葉を囁かれ、互いの想いを刻み込むようにして甘やかなキスを交わしているうち、鬼畜に胸をやわやわと揉みしだかれて、甘やかなキスの合間に、甘ったるい私の嬌声が漏れ始めた。
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