鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
平日は、副社長である隼の第二秘書として、隙あらば恋人になった私にすぐちょっかいを出そうとしてくる隼を窘めつつ、隼のサポートにもこれまで以上に真摯に邁進し。
その合間には、隼の幼馴染でもあり私の先輩秘書である蔵本に、事あるごとに隼のことで、意地悪く冷やかされつつも、何とか平穏に過ごすことができていた。
とはいえ、まだ諸々も解決はしていないため、このまま解決しなければ、隼とはどうなってしまうのだろうか、という不安は拭いきれないでいる。
隼がなんとかしてみせますと言ってくれた期日まで、あと五日もないため、その不安は日に日に膨らんでいる状態だ。
そんな私とは対照的に隼は特に焦った風でもなく。
蔵本も言っていた通り、なにかよっぽどの勝算があるのか、相変わらず私には内緒で、兄と一緒に夜遅く日付が変わるまで『橘』に籠っているようだった。
そんな時だった。
小学生の頃からの付き合いである幼馴染の宮内すずから、約二ヶ月ぶりに連絡が入ったのは。
実は、老舗ホテルでのアルバイトを紹介してくれたのも、すずだった。