【タテスクコミック原作】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
深まる愛と覚醒

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 私の身体にそうっと体重をかけないようにしてのしかかっている隼が、激しく腰を打ち付けてくるたびにギシッギシッとスプリングが軋む音がする。

 それに紛れて、私の漏らす甘ったるい嬌声と厭らしい水音とが、カーテンの隙間から月明かりが差し込んで蒼白い仄かな光に満たされた静かな部屋に響き渡っていく。

 月明かりという演出が、なんとも神秘的で幻想的だけれど、その中で身体を絡め合っている私たちの姿はさぞかし卑猥で官能的なことだろう。

 そこに少々普通とは違った刺激的なスパイスが添えられているものだから、尚更かもしれない。

 私が今、一体どういう状況に置かれているのかというと……。


 怒らせてしまった隼の機嫌をとろうと必死に食い下がった私の、「するっ! 何でもするっ!」という言葉にようやく耳を傾けてくれた隼。

「そうですか。なら、お仕置きしてもいいですか? 侑李さんが用意してくれたオモチャを使って」

 あの後、続けてそう言ってきた隼の表情は、あのニヤリとした厭らしい微笑を湛えていた。

 それに加えて、”お仕置き”という言葉を耳にした途端に、ドキドキと胸が勝手に高鳴って、期待感に支配された身体までもが勝手に反応を示してしまう。

 下腹部がこれ以上ないくらいに疼いて、熱い蜜までが溢れてくる。その感触がなんとも恥ずかしい。
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