鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「……みんな最初はそう言うんです。『好きだから付き合ってほしい』と言われても、どんな女性でもそんな気持ちにはなれませんでした。だからそう告げても、『セフレ』でいいからって。僕も、そのうち好きになれるかもしれないって思ってました。なのに、結局は、僕から皆離れていってしまうんです。

そりゃ、そうですよね? 僕は、どんな女性とセックスしても満たされなくて、それを補うために拘束したり、辛辣な言葉やオモチャで攻め立てて、それでも満たされなくて。そんな僕に皆付き合いきれなくなるんです」

 なんとかして隼の頑なな思考を少しでも解そうと懸命に紡ぎ出した言葉も、効果はなかったようだった。

 それどころか、隼の言葉は、過去に『セフレ』だった女性と私が、同じだって、言っているようにしか聞こえなかった。

 ーーどうにも悔しくて悔しくてしょうがない。

 そこへ、まだ言い足りなかったことがあるらしい隼の声が耳に届くのだった。
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