鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

「そんなこともあり、欠陥品の僕はもう誰も好きにはなれないんだって思うようになりました。その頃、兄が結婚すると言い出したんです。正直、どうせすぐにダメになると思ってました。

なのに、ふたりとも見ているこっちが照れてしまうほど仲睦まじくて。兄さんが羨ましかった。僕は結婚どころか、誰かを好きになったことさえないのに。そんな僕に周りは『速く結婚しろ』と言う。拷問でしかありませんでした。

そんな時、侑李さんと再会したんです。

侑李さんを好きになって、やっと、兄夫婦の互いを想い合うっていう気持ちが理解できて。侑李さんとは普通のセックスでも満たされて、やっぱり好きな女性とは違うんだなって思ってたのに……。

結局、自分の衝動を抑えきれなくなって、侑李さんにこんなことしてしまうなんてショックでしかありません。こんな欠陥品である僕が子供をもうけるなんて、とんでもありません。

これで分かったでしょう? 欠陥品である僕には、侑李さんが思い描くような普通の家庭を築くこともできないんだってことが。もっと速く言っておけば良かったですね。すみません」

 私のことをどんなに大事に想ってくれているのかを伝えようとしてくれてるってことは、理解できた。

 けど、結局は私のことを信じることができないだけなんじゃない。

 いつか私がセフレのように隼から離れて行くんだって、そう思ってるってことでしょ?
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