【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
一方の隼は、私のいつになく素直でしとやかな言動のすべてをなんとも悩ましげな、どことなく苦しげな表情で静かに見下ろしていた。
けれども私の言葉を最後まで聞き届けると、驚いたように一際大きく目を見張ってから、
「ーーッ!? わ、分かりました。侑李さんのお望み通りにして差し上げます」
そう言ってくるなり、もう堪らないというように、身につけていたベストとワイシャツを素早く脱ぎ捨てた。
蒼白い月明かりに照らされ宵闇に染まった部屋に浮かび上がった隼の鍛えられた肉体美が妖艶であまりに綺麗で、思わず目を奪われてしまった私は釘付け状態だ。
隼の裸なんてもう幾度となく目にしてきたというのに。
やっぱり今夜は、蒼白い月明かりのせいか、いつもとは違っているようだ。
ただそれだけのことで、気持ちまでが高揚し、これからの隼との甘やかな一時への期待感に煽られた私の身体は打ち震え、下腹部からはとろりとした蜜が零れる感触が襲う。
ちょうどそのタイミングで隼が私の差し出した手を取りそうっと持ち上げると、手の甲に王子様然とした所作で恭しく口づけを降らせた。
そうしてそのままゆっくりと焦らすようにして、私の肌を擽りつつ、手首へと唇を這わせてゆく。
やがて隼の甘やかな口づけが手首まで辿り着くと、私の両手首を一纏めにして、なんとも手慣れた手つきで巻き付けたネクタイでゆっくりと手首を締め上げてゆく。
「侑李さん。痛くないですか? 痛ければ遠慮なく仰ってくださいね?」
余裕なさげな苦しげな表情をしているのに、それでも私への優しい気遣いを欠かさない隼の優しさに、コクンと返しつつも、また胸は高鳴ってゆく。
そんな私はもう待ちきれなくなってきて、知らず知らずのうちに隼の昂ぶりへと足を伸ばしていて。
スラックスの上からでも存在感を誇示し続けている熱い昂ぶりを、足先で撫で上げてしまっていた。
着物を着ているというのに、なんともはしたない有様だ。否、それ以前の問題だ。
こんなこと、いつもの私なら絶対にしないし、絶対に思いつきもしないことだ。
けれども、やっぱり今夜はいつもとは違っているようで、欲望に忠実というか、本能に突き動かされているというか、兎に角、一刻も速く、隼とひとつに繋がりあいたいーー。
その想いだけに駆られていたのだった。
その様を驚愕の表情で見下ろしてきた隼の、
「あっ、ちょっ……そんな風にされたら……あぁ」
慌てふためきながらも、感じてくれているのか、すぐに可愛い喘ぎ声が漏れ聞こえ、同時に昂ぶりが反応を返してくるものだから。
たちまち胸がキュンとして、呼応するかのようにまたまた下腹部までがキュウーンと切ない音を奏でた。
ちょうどそこへ、私の手首を拘束し終えた隼が私の足を手で捉えて、仕返しだとでもいうように、着物をはだけながらつーっと指で私の足の表面を撫で上げていく感触がして。
気づいたときには、隼の手がもう太股をなんとも官能的な手つきで撫で上げていて、途端にゾクゾクとそこから全身が泡立ってゆく。
やがてゆっくりと両足を押し広げて、そのまま顔を裂け目へと埋め込み。
もう充分に蜜に塗れているであろう蕾と泥濘とを同時に、隼の意地悪な唇と熱くねっとりとした舌と長い指とが蠕き始め。
「あっ、ひゃんッ!?」
たちまち私の口からは悲鳴のような嬌声が零れ始めた。
そうしてすぐになんとも甘すぎる愉悦に追い詰められてしまった私はあっけなく絶頂へと達してしまうのだった。