【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
それでも、これ以上鬼畜に、虚勢を張ることしかできない弱い自分の、こんな不安な気持ちを見透かされたくはないから、必死で鬼畜のことを睨み続けるしかなくて。
それをやっぱり鬼畜は、そんな私の思考など全部お見通しだ、とでも言うように、
「ええ、いいですとも。侑李さんのおっしゃる通りに致しましょう。それにしても、侑李さんのように、普段気の強い女性が、本当は不安で怖くて堪らないのに、こんな風に強がる姿が、こんなにも愛おしく可愛らしいものだとは思いませんでした」
あたかも愛おしい恋人にでも向けるような、やっぱり優しい甘やかな声音で耳元に囁いてきて。
なにやらうっとりと円らな瞳を眇めて恍惚とした表情を浮かべつつ、私の頬を手の背で愛おしそうに撫でながら、腰を尚も落として昂ぶりを強く擦りつけられ。
鬼畜の昂ぶりを宛がわれている下腹部の奥の方がまたまたキュンと疼いて、たちまち身体がゾクゾクと粟立ってゆくものだから堪らない。
鬼畜に組み敷かれているため、自分では確かめようがないし。鬼畜の所為だと思うと、悔しくて堪らないから認めたくはないけれど。
きっと、もう、溢れた蜜でグチャグチャに違いない。