【紙コミックス①②巻発売中】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛

 それだけで、何の前触れなく、いきなり容赦なく、鬼畜によっておさめられてしまった長い指を、充分すぎるほどに潤った秘所が、あたかも待ち焦がれていたかのように……。

 途端に、その指を包み込み離そうとはしない。

 まるで、鬼畜の指を自分の中に取り込んでしまおうとするかのようだ。

 その感触と、鬼畜が指を巧みに動かすたび、わざと立てているのだろう……

 水音と、自分の甘ったるい嬌声とが、絶え間なく耳に流れ込んでくる。

「……あんっ……ヤァ……はぁっ……んぅ……やぁんッ」

 それらすべてが羞恥を煽ってくるものだから、どうしようもなく恥ずかしくて恥ずかしくて堪らない。

 なにより、鬼畜の長い指が巧みに動くたびに、そこがキュンと切ないくらいに疼いて。

 そのたびに、下腹部の奥の方からがどんどん何かがせり上がってきて。

 それらと一緒に、えもいわれぬ快感が絶え間なく押し寄せてくるから堪らない。

 さっきから、一体、何度、身体を跳ね上げ、仰け反らされたか分からない。

 そんなだから、余裕もないし、相変わらず、鬼畜によって組み敷かれてしまっているお陰で、自分で確かめることなんてできないし、認めたくはないけれど、きっともう、大洪水に違いない。

 言い表せないくらいの羞恥と、初めて味わうえもいわれぬ強烈な快感のお陰で、もう、どうにかなってしまいそうだ。
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