鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
けれどそれは、ほんの一瞬のことだったし、我に返ったとはいってもこういう状況だし。
完全に平静を取り戻してた訳じゃないから、きっと、私の思い過ごしだったのだろう……。
だって、相手が鬼畜だからって、ちょっと言いすぎちゃったかと、罪悪感に苛まれそうになった私が視線を伏せて、瞬きをした直後には、鬼畜はもうあの冷たい眼差しで冷ややかに私のことを見下ろしていて。
おまけに、私のことを小バカにするように、フンッと軽く鼻で笑って見せてから、
「そうですか、そんなにお嫌ですかぁ。でも、さっきからこうやって、僕にちょっと言葉攻めされただけで、侑李さんの素直な身体はこんなにも悦んで、もうグチョグチョを通り越して、大洪水を起こしてしまっているというのに……。それでは、侑李さんの素直で従順な身体が可哀想だ。僕は侑李さんの素直で従順な身体を速く楽にして差し上げたいので、侑李さんには申し訳ないのですが、少しの間お待ちいただけますか?」
なにやら意味深に、怪しいあの不敵な微笑を満面に湛えた鬼畜が、可笑しなことをのたまってきた。
自分勝手かもしれないけれど、鬼畜のことをちょっと傷つけてしまったんじゃないかって、罪悪感まで抱いてしまったっていうのに……。
鬼畜に小バカにされた挙句、要領を得ないことを言われたものだから、もう、腹立たしくて腹立たしくてしょうがない。