Blue Pirates

ロゼッタは街を襲った海賊に攫われてしまった。イリーナも海賊に捕われたことはわかっている。しかし、イリーナがどこに連れて行かれたのかはわからない。

ロゼッタは売られる寸前で海賊ブルーに助けられ、保護された。そして今はロゼッタの国に向けて航路を進めている。しかし、彼らは願いを叶える海賊船。途中で寄った港街でも人助けすることを忘れないのだ。

「ロゼッタ、港についたぞ。降りないのか？」

いつから部屋にいたのか、ルーベンが話しかけてくる。ロゼッタは慌てて立ち上がり、「レディーの部屋に勝手に入らないでよ！」と言った。

「……この船の船長は俺だぞ？」

呆れたようなルーベンの言葉を無視し、ロゼッタは船から降りる。すると、「あっ！ロゼッタちゃん！」と言ってアルビーが抱き付いてきた。

「んん〜……。やっぱり女の子っていいなぁ」

「ちょっと！離れなさい！」

異性に抱き付かれ、ロゼッタは顔を赤くしながら抵抗する。アルビーたち海賊ブルーの船員たちは顔立ちが華やかすぎるのもロゼッタが恥ずかしがる理由の一つだ。