【完】スキャンダル・ヒロイン
しおりに近い…女の子らしい感じの子だった。私とは全く正反対の。丸顔でやたらと目が大きくてそれに反して鼻と口は小さい。黒髪のサラサラのロングヘアーで、誰がどう見ても可愛い。
やっぱり芸能人って選ばれし人なのだ。どうやらアイドルグループのセンターだけではなく、CMやドラマになんかも主演しているらしい。圧倒的な違いを見せつけられて…へこむ。
って何で私へこんでるんだろう。
嬉しくなったり、へこんだり、こんなに感情が忙しいのは全部真央のせい。
自分の感情がまさかここまで真央に揺らされるとは思ってもみなかった。私、どうしてあいつの事ばかり気にしちゃってるんだろう。
携帯の画面を暗転させて、先ほど昴さんから貰ったDVDをベッドに寝転びながら見る。
’あ~昴さんかっこいい~’
’実際に見たまんまとテレビと一緒だぁ~’
’明日…真央にドラマの件について聞こう’
’きっと自慢げに話してくるに違いない’
そんな事を思いながらDVDを見ているうちにいつの間にか眠ってしまった。
―――――
朝5時半。
今日も私より先に起きている人物はただひとり。
トレーニングルームでマシーンを前に真剣な眼差し。あ、あいつまたセノビック飲んでる。もう身長は伸びないだろうに…。
体作りは芸能人の資本。私も皆の為に美味しくって栄養満点の朝ご飯作らなくっちゃ。頑張っている真央を見ると、不思議とそういう気持ちになる。
「やっぱり和食って良いわ…」
今日も1番乗りの山之内さんと坂上さんが向かい合ってダイニングテーブルに座る。
「僕は納豆は圧倒的にご飯にかける派だけど」