東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
大毅がまだ小さな子供だった頃、別荘の庭に入りこんできた野良猫に噛みつかれそうになった事がある。
シャーと唸り声をあげ、背中の毛を逆立てて牙を剥いた三毛猫。
『だめよ、大毅。急に手を出すからビックリしちゃったじゃない』
母は猫をあやすのが上手で、三毛猫も母には怒ることはなく大人しく撫でられたりしていた。
その後も三毛猫は現れて、その度に餌で釣ろうとしたり、猫用のオモチャで誘ったり色々としてみたというのに、夏休みの間に三毛猫が懐くことはなかった。
精一杯の好意をみせて努力をしても、世の中には自分の思い通りにならないものがある。
身を持ってそれを知ったのは多分、あの時が初めてだっただろう。
そして、それ以来、大毅は猫が嫌いだった。
西ノ宮叶星は、その時の三毛猫によく似ている。
懐きもせず、隙あらば牙を剥き、爪を立てようとする。
その態度は最初から変わらない。
シャーと唸り声をあげ、背中の毛を逆立てて牙を剥いた三毛猫。
『だめよ、大毅。急に手を出すからビックリしちゃったじゃない』
母は猫をあやすのが上手で、三毛猫も母には怒ることはなく大人しく撫でられたりしていた。
その後も三毛猫は現れて、その度に餌で釣ろうとしたり、猫用のオモチャで誘ったり色々としてみたというのに、夏休みの間に三毛猫が懐くことはなかった。
精一杯の好意をみせて努力をしても、世の中には自分の思い通りにならないものがある。
身を持ってそれを知ったのは多分、あの時が初めてだっただろう。
そして、それ以来、大毅は猫が嫌いだった。
西ノ宮叶星は、その時の三毛猫によく似ている。
懐きもせず、隙あらば牙を剥き、爪を立てようとする。
その態度は最初から変わらない。