東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
野呂という社員は、官僚である父親から頼まれて三年前に入社させた男である。
『兎う堂』に来るまでも転職を繰り返し、仕事ができないことは父親も認めているというだけあって、どこに配属させてもその部署からクレームが出る。
なので野呂の名前を聞いた時さもありなんと思ったが、聞けばミスをおかした派遣社員は、『ヒムロス』から来ている西ノ宮叶星だという。
野呂はいずれにしろ、西ノ宮叶星もあの性格だ。
野呂の下でおとなしく仕事をしているはずはない。さぞ大騒ぎをしていることだろうと、大毅は思った。
『内面?それは本心ですか? 外面ではなくて?』
社内誌のインタビューに来た彼女と対面したのはひと月以上前のことになるが、つい昨日のことのように覚えている。
ギラギラと、憎悪をみなぎらせていた眼差し。
まるで猫のような女だと思った。
『兎う堂』に来るまでも転職を繰り返し、仕事ができないことは父親も認めているというだけあって、どこに配属させてもその部署からクレームが出る。
なので野呂の名前を聞いた時さもありなんと思ったが、聞けばミスをおかした派遣社員は、『ヒムロス』から来ている西ノ宮叶星だという。
野呂はいずれにしろ、西ノ宮叶星もあの性格だ。
野呂の下でおとなしく仕事をしているはずはない。さぞ大騒ぎをしていることだろうと、大毅は思った。
『内面?それは本心ですか? 外面ではなくて?』
社内誌のインタビューに来た彼女と対面したのはひと月以上前のことになるが、つい昨日のことのように覚えている。
ギラギラと、憎悪をみなぎらせていた眼差し。
まるで猫のような女だと思った。