東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
「倒産したとか、そういうことですか?」

「ああ、父親がスキャンダルで政界を引退したとか、会社が倒産して一家離散とか。創業者一族だけど力関係で負けたとか、本人の素行が悪くて日本にいられないとか。まぁ色々だね。ひとりだけは真面目に後を継いでいるみたいだけど」

「そうなんですか。厳しいんですね……。副社長は?その頃から変わりましたか?」

「大毅さんは変わらないよ。真っ直ぐなままだ」

――そうなんだ。

眉を潜めてキリキリと睨み返してくる少年が、目に浮かぶようだった。

曲がったことが嫌いで、納得いかなければ頑として動かない。
多分そんな子供だったのだろう。
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