東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
黙り込んでしまった仁をちらりと見た叶星は、少し慌てた。

「あ、でも、違うんですよ? 私もいつかは別れなきゃと思っていたんです。
実は私、こう見えても経済的には余裕があって、結婚願望はないんです。ひとりが寂しくなったら執事とかメイドさんとか、そういう人たちと暮らすのもいいなって思っていて。だって、結婚したら、我慢しなきゃいけないことは多いし、好きだっていう気持ちだけじゃ幸せになれないって、さすがにいい大人だからわかっているし」

言いながら沸々と怒りが込み上げてきた。

どうしてこんな風に言い訳をしなくちゃいけないのかと。

「なんだか腹が立ちます」

「え?」

「なんだか、いじらしい耐える女みたいじゃないですか。私そういうの、すごくイヤなんです。別に副社長と結婚したいなんて思ってないのに」

なぜだか怒りは止まらない。

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