東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
濡れた髪に白いバスローブ。オペラグラスの焦点を合わせてアップで見る彼は、一緒に過ごしたあの朝と全然変わっていなかった。
ジッと見つめているうち、ここにいるのと叫びたい衝動に何度も襲われたけれど、葛藤の末、カーテンからそっとオペラグラスを外して窓に背中を向けた。
その間、ずっと心臓はトクトクと高鳴って、気がついた時には頬を伝っていた涙。
「はぁ。……まったくもぉ」
――あんなに怒ってたじゃないのよ、私。
彼を見た途端、手のひら返しで切なくなるってなんなの?
「あー、もうやだ」
叶星は、頭を抱えバタバタと地団駄を踏んだ。
でも今はもう大丈夫。
あの時は、情緒不安定になっていたのだ。受け止めきれない新しい環境のなかで、不安がそうさせたに違いない。
夕べも彼は来たけれど、月曜日の夜ほど胸が苦しくなることはなかった。
ジッと見つめているうち、ここにいるのと叫びたい衝動に何度も襲われたけれど、葛藤の末、カーテンからそっとオペラグラスを外して窓に背中を向けた。
その間、ずっと心臓はトクトクと高鳴って、気がついた時には頬を伝っていた涙。
「はぁ。……まったくもぉ」
――あんなに怒ってたじゃないのよ、私。
彼を見た途端、手のひら返しで切なくなるってなんなの?
「あー、もうやだ」
叶星は、頭を抱えバタバタと地団駄を踏んだ。
でも今はもう大丈夫。
あの時は、情緒不安定になっていたのだ。受け止めきれない新しい環境のなかで、不安がそうさせたに違いない。
夕べも彼は来たけれど、月曜日の夜ほど胸が苦しくなることはなかった。