東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
そういうと不貞腐れ気味に、叶星は口を尖らせた。

「まったく、情けないねェー。いい大人なんだから、そんなの無視して結婚でもなんでもしちゃえばいいだろうに」

「結婚って、なに言ってるんですかっ。そもそも私たちはまだ、そういう話には遠い関係なんですってば」

「だからって尻尾を巻いてこんなところで隠れていたって、なんにもなりゃしないだろ? ちゃんと大毅坊っちゃんと話はしたのかい?」

「――してないです。正直言うと、話をしたくなくて逃げたとも言いますけど」

「なんだ。未練たらたらじゃないか」

「どーしてですか? そんなことないですよ」

「坊っちゃんと話をしたら別れられないからってことだろう? 本気で別れるつもりなら、面と向かってビシッと別れ話くらいできるだろうさ」

「えー、そんなの怖いですよ。セイさんには可愛い坊っちゃんでも、私には鬼なんです」

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