東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
大毅からの電話は、次の日の遅い朝食を取っている時にかかってきた。
なぜか公衆電話からだ。
「黒崎、俺は失踪することにした」
開口一番彼はそう言った。
「え? シッソウ?」
「このまま行方をくらますが、悪いな。あとは頼む。仕事は俺がいなくても困らないよう俺のデスクの上にそれぞれ並べてある、データはパソコンを見てくれ。デスクトップにフォルダーを作ってまとめてあるから」
「え、ちょ、ちょっと待ってください!」
「ちなみにもう都内にはいない。実家にも言ってあるが探しても無駄だ」
「副社長? 大毅!!」
彼のスマートホンにすぐかけ直したが、電源を切っているのか繋がらない。
黒崎は呆然とスマートホンを見つめた。