東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
もう帰るからという大毅の言葉を信じて、黒崎は二十三時に帰路に着いたが、それでも気になって、今朝警備員に確認した。すると、彼が帰った時には、白々と外が明るくなり始めていたという。
――なぜ彼は、そこまで根をつめて仕事をするのだろう。
まさか、辞める準備をしているわけでもあるまいし、もしかしたら長期の休みでもとって西ノ宮叶星とふたりで旅行にでも行くのだろうか。
それならそれでいいが、なにやら嫌な予感がする。
見合いの方はどうなったのだろう……。
そう思いながら黒崎が見た時計は、二十二時を示していた。
「さ、帰るか」
明日は土曜だ。さすがに休むだろうと心配になり聞いてみた。
「お疲れさまでした。明日はお休みしますよね?」
「ああ、休むよ」
「よかった。ゆっくり休んでください」
「実は折り入って頼みがある」
「はい?」
彼の表情を見て、嫌な予感はますます強くなった。
こんなふうに、やけに楽しそうに頼み事をする時は、ろくなことがない。
「明日、電話をするよ。話はその時に」
「――はい。わかりました」
――なぜ彼は、そこまで根をつめて仕事をするのだろう。
まさか、辞める準備をしているわけでもあるまいし、もしかしたら長期の休みでもとって西ノ宮叶星とふたりで旅行にでも行くのだろうか。
それならそれでいいが、なにやら嫌な予感がする。
見合いの方はどうなったのだろう……。
そう思いながら黒崎が見た時計は、二十二時を示していた。
「さ、帰るか」
明日は土曜だ。さすがに休むだろうと心配になり聞いてみた。
「お疲れさまでした。明日はお休みしますよね?」
「ああ、休むよ」
「よかった。ゆっくり休んでください」
「実は折り入って頼みがある」
「はい?」
彼の表情を見て、嫌な予感はますます強くなった。
こんなふうに、やけに楽しそうに頼み事をする時は、ろくなことがない。
「明日、電話をするよ。話はその時に」
「――はい。わかりました」