東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
「ごめんなさい、こんなことになって。副社長がいなくなるなんて、どうしよう。東堂夫人が悪いわけじゃなくて、私が東堂夫人に言ったのに」

「大丈夫だから、落ち着いて」
セイさんが叶星の背中を撫でた。

大毅がいなくなったと聞いたばかりで動揺しているのだろう。彼女は今にも泣きそうだ。というよりも既に目は潤んでいる。

「でも」
「西ノ宮さん、心配しなくても帰ってくるよ。大毅さんに電話はしたの?」

仁に聞かれて叶星はハッとしたように首を振った。
「していないです。ちょっと掛けてみますね」

「うん」

叶星はバタバタとリビングを出て行った。

「二階にあの子の部屋があるんですよ」
視線で叶星を追いながらセイさんが溜息交じりに言った。

「大毅さまが家出をしたことを伝えたら、ショックだったみたいでね」

「東堂夫人が悪いわけじゃないっていうのは、どういうことですか?」

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