東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18

彼の返事はにべもない。
苦虫を噛み潰したような顔で、そう吐き捨てた。

社内報のインタビューに彼女が執務室に入ったあの日からずっとこんな調子なのである。

広報部では早くも彼女の契約更新を願い出ているので、なんとか雲行きを変えられないものかと思っているが。彼の中に巣食う低気圧は頑固に動きそうもなかった。

これ以上何をいっても無駄だとあきらめた黒崎は、「まぁ派遣ですからね」と言葉を濁した。


話題を変えようとしてふと思い出した。

「土曜のパーティは参加しますよね?」

『兎う堂』が、輸入・販売で提携すること決まったヨーロッパの某高級ブランドの新店舗がオープンする。
土曜にはオープニングパーティがあり招待されていた。

「ああ。黒崎も行くんだろう?」

「ええ。どうします? ご一緒します?それとも現地集合で?」
「一緒に行くよ」

「わかりました」
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