東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
とは言ったものの、男ふたりで行くのもどうかと思う。メンズも扱ってはいるが、やはりメインは婦人服である。

「女性同伴でなくていいんですか? 白川に変わりますか?」

パーティによっては女性同伴がマナーという場合もあり、そんな時には秘書課の女性が同行している。白川は名前の通り白い肌が特徴的な秘書課きっての美人だ。

「いや、面倒だからいい」

――はいはい、そうですか。

彼は未だ変わらず女嫌いだ。
かといって同性愛者ではないし、女性全員が嫌いというわけではないようだが許容範囲は恐ろしく狭い。


黒崎は大毅の父である会長から懇願されて『兎う堂』に入社し秘書になった。

もとは後輩だった男が上司になり、敬語で話すことに慣れるまでは多少の抵抗があったが、それももうすっかり板についている。

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