東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
「五億……。どうでしょう、いまの生活は変えないと思います。百億なら別ですが」

クックと仁は笑い出した。

「足りないか?五億じゃ。まぁお前ならそうだろうな」

――でも、ごく普通の若い女性なら違うだろう。

元々は上昇志向にあった彼女は、ある日を境にパタリと働く意欲を無くす。

彼女には働く必要がなくなったのだ。

西ノ宮叶星はたった一日で大金持ちになった。

宝クジで五億という資産を手に入れたから。



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