東堂副社長の、厳しすぎる初恋 +7/18
「へえーー。そう?」
副社長は、叶星の足先から上へと視線を動かした。
「よくお似合いだ」
――感じ悪っ。
「ありがとうございます。副社長も、とってもお似合いですよ。まるでモデルさんみたい」
「ありがとう。君の方こそ、そのままショーに出られると思うよ。内面の輝きは、そのまま外見の美しさに現れるからね」
――おい。
おいおい、そのシレーっとした白々しい物言いはなんだ!
思わずキリキリと睨み返すと、「あの」っと声を掛けられた。
「どうぞ」
トレイに飲み物を載せているジュンくんである。
「ありがとう~」
叶星が何となく手にとったのは赤ワイン。
「いかがですか?」
ジュンくんは愛嬌たっぷりの爽やかな笑みを東堂副社長にも向けてトレイを差し出す。
副社長が手にしたのはキラキラと小さな泡が輝くシャンパンだった。
では、とジュンくんは行ってしまった。
副社長は、叶星の足先から上へと視線を動かした。
「よくお似合いだ」
――感じ悪っ。
「ありがとうございます。副社長も、とってもお似合いですよ。まるでモデルさんみたい」
「ありがとう。君の方こそ、そのままショーに出られると思うよ。内面の輝きは、そのまま外見の美しさに現れるからね」
――おい。
おいおい、そのシレーっとした白々しい物言いはなんだ!
思わずキリキリと睨み返すと、「あの」っと声を掛けられた。
「どうぞ」
トレイに飲み物を載せているジュンくんである。
「ありがとう~」
叶星が何となく手にとったのは赤ワイン。
「いかがですか?」
ジュンくんは愛嬌たっぷりの爽やかな笑みを東堂副社長にも向けてトレイを差し出す。
副社長が手にしたのはキラキラと小さな泡が輝くシャンパンだった。
では、とジュンくんは行ってしまった。