溺愛しすぎじゃないですか?~御曹司の初恋~

10.その後~出産編~

結婚してから早四年、待ちに待った赤ちゃんともうすぐ会える・・・、んだけど。

痛~い!

そう今まさに陣痛の真っ最中!
横で大輝はオロオロと『李子、大丈夫か!』と私の額の汗をぬぐいながら団扇で仰いでくれている。



今朝六時ごろ陣痛は始まった。

『うん?お腹痛いな。』と思いながら時間を測ると十五~二十分おき。
痛みもさほど強くない。
朝食を用意し、七時に大輝をいつも通り起こす。

『おはよ、李子。』といつも通りおはようのキスをし顔を洗ってテーブルに座った大輝に『陣痛来たみたい』と伝えると・・・、あっ固まった。


「大輝、おーい。」

「・・・・、李子!病院!早く、何呑気にしてるの!」


いやいや落ち着いて下され大輝さん。


「まだ十五分間隔だから。十分間隔になったら連絡するように言われてるし大丈夫。でも大輝にお願いがあります。」

「なに?なんでも言って!」

「今日って仕事、休める?どれくらいのスピードでお産が進むか分からないから一人は不安だし。もしムリそうなら大輝が帰れるまでお母さんに来てもらうけど。」

「ムリじゃない!」


そう言って早速お義父さんに電話をかけ始めた。


「あっ、親父?今日、俺仕事休むから。・・・・・・。なんでって、李子の陣痛が始まったから。じゃあそう言う事で。」


と電話を切ってしまった・・・。

絶対にお義父さん、理解しきれてない。
このままだと心配した義父母が来るだろう。
しょうがない、私がかけなおすか。


「お義父さん、おはようございます。・・・・・、大輝さんちょっとパニックで。陣痛が始まったみたいなんですけど、まだ間隔長いし、痛みも弱いので、まだまだだと思うんですが一人では不安なのでお休みできればと思って。・・・・、はい、ありがとうございます。また状況は連絡します。」


やっぱり、こっちに来る準備を始めていた・・・。
当の大輝は私とお義父さんの電話の様子を見てやっと冷静さを取り戻したようだ。
『李子、荷物だけはいつでも出れるように車に積んでくるよ。』と入院準備が入ったキャリーバッグを車まで持って行った。



八時半ごろになって痛みも少し強くなり陣痛の間隔も十分になったので病院に連絡を入れると、診察開始九時の一番で診るので入院準備をして来て下さいと言われた。

痛みの間隔は八分~十分。
痛みが出た時はまだ『ふー』と呼吸を整えれば大丈夫。


九時、診察をしてもらったが子宮口はまだ三センチで周りも硬いと言われ一度家に帰る事になった。
痛みのある状態で家に戻るのが不安な大輝は『なんで!』と驚いていたが私的には病院にずっといるより家でいた方が、大輝も一緒だし気も落ち着くからいい。

病院の帰り、どうしてもハンバーガーが食べたくなった私は時折『ふー』と陣痛をこらえながらドライブスルーに寄ってもらいハンバーガーを買い家に戻った。



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