ねぇ確信犯、うるさいよ


「だから、ユメちゃんのぜんぶがほしい」


──わたしの、負けだ。


「いままで書いてきたキャラクターたちみたいな恋愛ができる自信は、ないんだけど」

「キャラクターたち、悲恋もしてるじゃん。それはいやだからちょうどいいよ」

「わたし、いままでの妄想力のおかげで理想が高いかもしれないけど」

「いいよ、おれが叶える」

「……そんなわたしでも、いいの……っ!?」


大きな声が出た。自分でもびっくりした。
あぁ、そうか。わたしはいま、一世一代の告白をしている。


「うん」


彼はまっすぐと、わたしを見た。


この瞳が、わたしを捉える瞬間が苦手。


すべてを悟られたような気分になってしまうから。


意識してしまって、仕方がないから。

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