元カレ社長は元カノ秘書を一途に溺愛する
「はい。・・・はい。」
数日後。

同じ部屋でほとんど一緒の時間を過ごしている杏奈と瑠衣。

5年間もの間離れていたのに、急にお互いの吐息すら聞こえそうな近い距離にずっといることに、杏奈はまだ緊張していた。

ちらりと自分の机の斜め前にある瑠衣の机に目を向けると、かなり険しい顔で瑠衣が電話を耳に当てている。
杏奈が先に出た電話の相手は大手取引先の病院からだった。

瑠衣が社長に就任してからこんな状況が続いている。


瑠衣の表情を見ればその電話の内容がかなり厳しいものだとわかった。
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