壊れる世界と不死身の子
第6話〝1人〟
フィーと分かれて、数分後。
探しまくったけど、一向に見つからない。
薬が見つからなかったら、どうしよう。
そう考えていると、どんどん焦ってしまって何も見えなくなっていた。
床に座って薬を探す。
「どうしたの?」
ギクッ
「え?あっと。」
この体勢が恥ずかしかったが、体制を変えないまま、振り返ってみると、発育のいい、黒髪の美人の女の人がいた。
まぁ、人じゃないと思うけど‥‥
「何か探しているの?」
「いや、別に‥‥」
人間とバレたくない、あまり話さない方がいいから、早くあっちに行ってくれ。
スッ
緋色の前にしゃがみ込む女。
「なんでしゃがんでんの?」
緋色がそう聞くと
「何か探しているんじゃないかなぁ、って。」
「だから、大丈夫ですって。」
お面の下で笑ってみせた。
「‥‥‥そうなんだ。」
数秒黙って、そう言った女。
「何か探しているように見えたんだけど、これじゃなかったんだね。」
「これ‥‥‥?」
女が出した手をよく見ると、俺の薬があった。
「それ!それだよ!」
「探してないんじゃなかったの?」
笑顔でそう言う女。
「ごめん、探してたんだ。」
苦笑いでかわす緋色。
「いいの、いいの。見つかってよかったね。」
女がそう言って立ち上がる。
この人、いい人だな‥‥、人じゃないけどね。
一応名前聞いておこう。
「えーと、名前‥‥なんて言うの?」
緋色がそう聞くと
「私?私は、ティールス・エール。」
「ティールでいいかな?」
「うん、いいよ!」
「よろしく、ティール。」
「うん、よろしくね緋色。」
カーンカーンカーンカーン
いきなり大きな鐘の音がした。
「何これ?」
緋色が驚いていると
「あー、これはね。5時の鐘だよ、5時になったら鳴るの。」
「5時か‥‥。」
そういえば、もう辺りが暗くなって来た!そろそろ帰らないと、あいつになんか言われそう。
早く帰らなきゃ。
「ティール、俺、もう行くよ。」
「うん、ばいばい。」
「また、今度会えたらいいね。」
そう緋色が言ったら、
「大丈夫、また会えるよ。」
と笑顔でティールスがそう言ってきた。
タッタッタ
走って部屋まで帰る。
また会えるってどう言う意味だったんだろう。
わからなかったけど‥‥なんだか、納得できた。
「なんでだろう‥‥。」
そう考えていた。
あれ?そういえば‥‥‥
ティールに俺の名前、教えたっけ?
フィーと分かれて、数分後。
探しまくったけど、一向に見つからない。
薬が見つからなかったら、どうしよう。
そう考えていると、どんどん焦ってしまって何も見えなくなっていた。
床に座って薬を探す。
「どうしたの?」
ギクッ
「え?あっと。」
この体勢が恥ずかしかったが、体制を変えないまま、振り返ってみると、発育のいい、黒髪の美人の女の人がいた。
まぁ、人じゃないと思うけど‥‥
「何か探しているの?」
「いや、別に‥‥」
人間とバレたくない、あまり話さない方がいいから、早くあっちに行ってくれ。
スッ
緋色の前にしゃがみ込む女。
「なんでしゃがんでんの?」
緋色がそう聞くと
「何か探しているんじゃないかなぁ、って。」
「だから、大丈夫ですって。」
お面の下で笑ってみせた。
「‥‥‥そうなんだ。」
数秒黙って、そう言った女。
「何か探しているように見えたんだけど、これじゃなかったんだね。」
「これ‥‥‥?」
女が出した手をよく見ると、俺の薬があった。
「それ!それだよ!」
「探してないんじゃなかったの?」
笑顔でそう言う女。
「ごめん、探してたんだ。」
苦笑いでかわす緋色。
「いいの、いいの。見つかってよかったね。」
女がそう言って立ち上がる。
この人、いい人だな‥‥、人じゃないけどね。
一応名前聞いておこう。
「えーと、名前‥‥なんて言うの?」
緋色がそう聞くと
「私?私は、ティールス・エール。」
「ティールでいいかな?」
「うん、いいよ!」
「よろしく、ティール。」
「うん、よろしくね緋色。」
カーンカーンカーンカーン
いきなり大きな鐘の音がした。
「何これ?」
緋色が驚いていると
「あー、これはね。5時の鐘だよ、5時になったら鳴るの。」
「5時か‥‥。」
そういえば、もう辺りが暗くなって来た!そろそろ帰らないと、あいつになんか言われそう。
早く帰らなきゃ。
「ティール、俺、もう行くよ。」
「うん、ばいばい。」
「また、今度会えたらいいね。」
そう緋色が言ったら、
「大丈夫、また会えるよ。」
と笑顔でティールスがそう言ってきた。
タッタッタ
走って部屋まで帰る。
また会えるってどう言う意味だったんだろう。
わからなかったけど‥‥なんだか、納得できた。
「なんでだろう‥‥。」
そう考えていた。
あれ?そういえば‥‥‥
ティールに俺の名前、教えたっけ?