捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 私と三つしか変わらないにもかかわらず、大企業をまとめあげる手腕。一社員からもヒアリングを行う仕事への真摯な態度。言葉数は多い方ではないのに、話していて楽しい。沈黙が苦痛にならない人は貴重だと、以前親友の芽衣子が言っていた気がする。

 だから素直にお礼を言ったのだけれど、どうも社長の望んだ答えではないらしかった。なんとなく微妙な顔をしているように見えて首を傾げる。

「どうかしましたか?」

「礼だけか。それ以外の反応はないんだな」

「と、言いますと」

「人としてではなく、女性として好意を持っている。……という意味で言った」

「え」

 信じられない言葉は右耳から左耳へ流れていった。

 次いで、勝手に顔が熱くなる。

「それは、どういう」

「好きだ」

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