捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
切れ長の目にふわっとした猫っ毛の黒髪。唇を引き結んでいると愛想がないように見える顔と、私を見たときのうれしそうな微笑。どれも父親にそっくりすぎて、かわいいのにいつも胸がちりちり痛む。
(いつかは父親のことを話さないといけない。……二度と会うつもりのない人だとしても)
今も彼は息子の存在を知らない。妊娠も出産も告げられなかったのは、結婚式に捨てられたのをきっかけに退職したあと、元同僚から「社長が婚約したらしい」という話を聞いたからだった。
(あの人にとって、私は結婚式に捨てても構わない程度の女だった。まさか一方的に連絡を絶ってからすぐほかの人と結婚するなんて思わなかったけどね)
(いつかは父親のことを話さないといけない。……二度と会うつもりのない人だとしても)
今も彼は息子の存在を知らない。妊娠も出産も告げられなかったのは、結婚式に捨てられたのをきっかけに退職したあと、元同僚から「社長が婚約したらしい」という話を聞いたからだった。
(あの人にとって、私は結婚式に捨てても構わない程度の女だった。まさか一方的に連絡を絶ってからすぐほかの人と結婚するなんて思わなかったけどね)