捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
私の気付きとほぼ同じタイミングで涼さんが言う。
用意したお弁当は、私が初めて涼さんに作った内容とまったく同じだった。料理上手だと完食してくれたのがうれしくて、結婚したらもっといろんな料理を食べてもらおうと張り切ったあのときと同じ――。
「これ、は……」
深く考えずに作ったものだった。けれど、涼さんも食べるものだと意識していたのは間違いない。だから、たぶんこうなってしまった。これはこの人が初めておいしいと褒めてくれたお弁当だったから。
(そんな、嘘)
まったくの不意打ちにうろたえた私は、鳴が勝手におにぎりを食べ始めたのを見て我に返った。
「涼さんも覚えてたんだ。記憶力いいね」
かわいげのない言葉を返し、鳴からおにぎりを取り上げてまず手を拭かせる。
用意したお弁当は、私が初めて涼さんに作った内容とまったく同じだった。料理上手だと完食してくれたのがうれしくて、結婚したらもっといろんな料理を食べてもらおうと張り切ったあのときと同じ――。
「これ、は……」
深く考えずに作ったものだった。けれど、涼さんも食べるものだと意識していたのは間違いない。だから、たぶんこうなってしまった。これはこの人が初めておいしいと褒めてくれたお弁当だったから。
(そんな、嘘)
まったくの不意打ちにうろたえた私は、鳴が勝手におにぎりを食べ始めたのを見て我に返った。
「涼さんも覚えてたんだ。記憶力いいね」
かわいげのない言葉を返し、鳴からおにぎりを取り上げてまず手を拭かせる。