捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 涼さんは鳴に対して何度もそう言っていた。私に対しても言っていた。まるで自分に言い聞かせるような、そう言っていないと不安だとでもいうような態度。その答えが目の前に突然差し出される。

「きっとそうなんだろう。あのとき俺のものにできなかったから、今は俺のものでいてほしい」

「……私を好きじゃないのに?」

「愛している、と言ったはずだ」

 ふる、と首を横に振る。

 きっと嘘に決まっている。許さないと言ったのを私は忘れていない。信じた瞬間にまた裏切られるに決まっているのだ。

「私は誰のものにもならないよ」

 あなたには期待していないから、と心の中で付け加える。

 そのタイミングで車が赤信号に引っかかった。

「俺が欲しいと言っても?」

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