捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「翠はうちの役員みたいなものだから平気平気」

「そういうのはちゃんとしなきゃだめだよ……」

 思えば、芽衣子も社長なのだったと苦笑いする。涼さんと同じだとは思えないけれど、いろいろと忙しい仕事を抱えているのは同じのようだ。

(早く帰ってこいって言われたし、超特急で終わらせようっと)

「あ、そうだ。のろけを聞かせてよ」

「その話、まだ続いてたんだ……」

「だってそのためにお茶を淹れたんだし」

「あのねえ……」

 こうなっては仕方がない。手を動かしながら、ときどきお茶を飲んで雑談を楽しむ。

 こんな残業だったら、毎日あってもよさそうだった。



 夜、二十一時を過ぎた頃に帰宅する。

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