捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 ちゃり、と鎖のこすれる音がしてペンダントが鎖骨の間に落ち着く。こうなっては鏡に映さないと見えないだろう。

「似合う?」

「ああ」

「あなたが言うならそうなんだろうね」

 手でペンダントに触れてみた。少しひんやりしている。私の手が熱いせいでそう感じるのかもしれない。

「これってドルチェの?」

「そうだ」

 ふーん、と少し思ってしまった。結婚指輪のときは露骨に落ち込んでしまったけれど、あまりほかのものに興味を持たない涼さんの性格を考えれば、最高のものとして自社製品を選ぶのは当然だろう。

 けれど、ふと疑問に思う。

「ドルチェにこんなペンダントってあった?」

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