捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 自然とそんなふうに言っていた。この人にだけは期待しないと決めていたのに、過ごしてきた時間がそんな私を変えてくれた。

「俺が用意できる最高のものを選んだつもりだが、気に入らなかったら困るな」

 涼さんがベッド脇のチェストに手を伸ばし、細長い箱を引き寄せる。私に開けさせてくれるのかと思いきや、無造作に自分で開けてしまった。

 中から取り出されたのは銀色にきらめくチェーン。ペンダントトップには青とも緑ともつかない、南国の海のような石が存在を主張している。

「きれい……」

「気に入りそうか?」

「うん」

 ちゃんと見せてくれればいいのに、もう私の胸元につけてくる。涼さんらしからぬそわそわした姿が微笑ましかった。

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