捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
「する! おかしぱーてぃー!」

「それはだめ」

「やー」

 涼さんのせいで贅沢を覚えた鳴をきっちり締め、久々にふたりきりで存分に遊ぶことにした。



 その夜のことだった。

 鳴が寝たあと、ベッドに潜り込んだ私のあとに涼さんが続く。

 当たり前のように私の枕をどかし、首の下に腕を入れてきた。腕枕をするのが好きらしい。包み込まれているようで安心するけれど、本音を言うとちょっと寝づらい。

「今日はお疲れ様だったね」

 涼さんの腕の中で顔を上げると、まぶたにかかっていた前髪を払われた。

 長い指が輪郭をなぞるように動き、軽く頬を引っ張ってくる。

「なに?」

「疲れたから癒されているところだ」

「人の顔を触って癒されるもの?」

「こればかりは鳴でもだめだな。お前がいい」

< 325 / 462 >

この作品をシェア

pagetop