捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 ふに、と唇にも指を押し当てられる。口の中へ侵入しようとしてきたのはさすがに止めて、噛み付く真似だけしておいた。昼間、鳴にも同じことをしたのを遅れて思い出す。

「なんだ、噛みたいのか」

「ふりだけ。ほんとに噛んだら痛いでしょ」

「お前にされたら気持ちよさそうだな」

「それ、ちょっと危ない人みたいだからやめて」

 涼さんの指がさらに私の肌の上を滑っていく。くすぐったいのを我慢してしたいようにさせていると、喉に降りていった。

「私も触っていい?」

「どこを?」

「喉とか、顔とか」

「別におもしろいものじゃないだろう」

「そっくりそのまま返すけど」

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