捨てられママのはずが、愛し尽くされています~冷徹社長は極上パパ~
 そんな私を、涼さんは鼻で笑う。

「俺が変わったんだとしたら、お前のせいだ」

「人のせいにしないで!」

「事実を言ったまでだ。……それで、どうする」

 涙をこぼさないよう、目を開いて涼さんを睨みつける。

(白々しい。私に選択肢なんかないのに)

 少し声を荒げただけで喉がひりひりした。肩で息をしながら、やはり冷製にこちらを見つめる涼さんへ言い捨てる。

「それが契約の条件なら飲んであげる。でもね、私があのときと同じだとは思わないで」

「条件を呑むならどうでもいい」

 まったくどうでもよくない、とは、言っても無駄だとわかっていたから言わなかった。

 私はここに仕事の話をしに来たはずだった。そして鳴のことを話そうと思っていた。

 けれどもうそんな空気ではない。

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